最近、NHKのBSで
「ルキノ・ヴィスコンティ」特集をやってました。
2週間程、集中的にヴィスコンティの
代表作を放送していたのですが、
これがなかなかよかった。
こういうイイ企画をたまにNHKはやってくれますねぇ。
紅白に拘泥しすぎないで、こういう良質の番組をつくって欲しい。
まぁ、ともかく、その特集のなかで特に期待していたのが
「ヴェニスに死す」。
これは一度見た事あるんですけどね、テレビで。
その時はマーラーの「アダ―ジェット」が使われてる映画、
程度の認識しかなかったんですけど、
今回は、トマス・マンの原作も読んでいたし、
どういうふうに原作を映像化しているのか等、
いろいろと期待をして見ました。
映画はそれほど見ないので、詳しい事はわからないけど、
色彩と遠近法がとにかく独特だった。
映画が始まる場面、闇夜をイメージするような真っ暗な画面が
少しづつ白んでいってそこから海の中に船が浮かび上がってくるシーンも
きれい、というか美しい。
美少年役の男の子も、よくこれほどキレイな子を見つけて
きたなぁ、と感嘆。神々しい、と形容したくなる容姿。
そして、全編を通して流れる退廃的な雰囲気に見事に合致する
マーラーの音楽、など。
DVDも安く出てるみたいなので買おうかなぁ。